先日の 「社長の経理ナビノウハウ講座」のなかで、一緒に講師を務めた中尾さんが「これまで収支会計は企業の我流の世界だった」 という主旨の話しをされていた。まさしくその通りだと思う。一般に会計といえば、まず期間損益を計算する損益会計(制度会計)であり、 これは何らかの形での外部への報告という性格をもつ。したがって、一定の基準が必要であり、実際に法令があり、税理士に身近なところでは 「中小企業の会計に関する指針」がある。
ところが、もっぱら中小企業経営者が自ら必要で行っている 「収支会計」「経理」というものは、基準がない。ここでいう収支会計や経理とは日々の資金繰りであり、債権管理、債務の管理である。 これらは、経営者にとって必須であり、それぞれ自分が一番やりやすい方法で行っている。必須の事務であるにもかかわらず、これが「標準だ」 というものに、あまりお目にかかったこともなく、これを便利にこなすツールの類もなかったように思う。しかし、これらの必須の業務にも 「標準」があってしかるべきだと考えるようになった。ここでいう「標準」とは「こういうやり方をすれば一番合理的に目的を達する」 という方法である。私には「社長の経理ナビ」は、このためのツールになるのではないかという期待がある。