「経理」と「会計」は、 違うのだろうか?辞書を引いてみる。
新明解国語辞典では、会計・給与に関する事務とある。広辞苑では、会計に関する事務とある。前者では、会計は経理の一部、 後者では会計と経理はイコール。法令用語辞典(学陽書房)では、経理とは、 直接金銭又は財産に関する処理の手続関係を総体的に言い表す用語で、会計は、財産の異動増減及び収支を計算整理すること。 会計は、広義では予算、租税、国有財産その他財政、狭義では金銭関係の管理作用(要旨)。 国語辞典は日本人がこれらの言葉どう使っているかを記載し、法令用語辞典は、法令用語としての使い方を記述している。
こだわりついでに、もう少し。英語で「会計」は「accounting」 「accounnt」 には「説明」という意味がある。どちらでいいようなことに、 こだわっているようにも思われそうだが、私は、現代の日本語の一般的
使用法では、会計は経理の一部であると思う。英語の 「accounting」 に「会計」という訳語をあてたのだとすれば、「会計」は報告・説明のためのもの、つきつめれば決算書・財務諸表の作成が、 その内容であり目的ということになる。小さな会社の「経理」担当者の仕事を思い浮かべると、最終的な出口が決算書である「会計」 の仕事は、むしろ極一部である。
経理の仕事として、最初に思い浮かべるものは何だろうか?人により様々であろうが、私は次のようなものであると思う。
1)金銭管理、 出納
2)請求、 営業事務
3)支払管理
4)給与計算
5)資金繰り
6)記帳、 決算、申告
上記のうち「記帳、決算、申告」が主に会計といわれる仕事である。では、それ以外の仕事で「記帳」をしないかといえば、そうではない。 金銭の管理には「入り」と「出」を記帳して残高を計算する帳簿がなければ不可能である。 売掛金の管理も同様で売掛金の管理には売上と回収を記録した売掛帳が必須である。すべての結果を記録したものが会計業務の帳簿であり、 その結果を集計したものが決算である。
大胆に断定すれば「経理」の結果を記録したものが「会計」である。