資金繰りと収支予定表の話しを書く予定あったが、少し回り道。「財務3表一体理解法」という本が売れているらしい。 私も新聞の書評で読んで2ヶ月ほど前に購入した。内容は分かりやすく確かにサブタイトル通り簿記の知識がなくとも決算書ががよく分かる。 財務3表とはいうまでもなく貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書のことである。
決算書(財務諸表)が、分かり難い原因は、根本をたどれば財務諸表が外部報告目的であること、期間損益計算の仕組みにあると思われる。 取引を個別に分解するば利益計算と貸借対照表、資金収支の関係がわかり、損益と収支計算が食い違うことが、理解できる。その点では、 この本の解説は見事である。一読を勧めたい。
この本の元となったセミナーの受講者も税理士がかなりいたとのことで、これも納得できる。ともかく、利益と収支の関係は説明が難しい。
一転して中小企業の経営者という立場で考えてみる。「なるほど。そうか。そういう仕組みか」と、とりあえず分かったとしても、 これは財務諸表を読む立場である。自社の決算書が「読める」ということは大前提として、自分は決算書を作る立場でもある。この立場では 「利益があってもお金がないのは、そういう仕組みか」と分かっても「それがどうした」であり、問題は、 これから支払うべきもの
が間に合うかどうかである。そのためには、決算書を作るための「会計」では足りないのである。 一例だが決算書で売掛金が500万となっていても、決算書ができたころには、その売掛金の大半は回収済みである。もちろん、 決算書を作る立場であれば、もっと最近のデータ(先月末の試算表)を見ることもできる。ここで売掛金が600万であったとして、 これが分かっても、なお、実際の経営には間に合わない。この600万が何時、回収予定であるかということが分からなければならない。 最初の話題に戻って「収支予定表」。これが、経営者の手元に必要な財務諸表ではなかろうか。
では、この分かりやすいものがあるかと探すがなかなか見つからない。そもそも法定されたものでないので、いろんな作り方がある。 考えてみれば、業種、業態により様々であっても、「これが標準か」という方法があっても良さそうである。経理ナビを使い始めて、 これは標準になりうると思い、これを使った収支予定表を模索中です。使い始めたお客さんの評判はいいようです。