ビズソフトから社長の経理ナビというソフトが発売
ビズソフトから「社長の経理ナビ」というソフトが発売された。
ビズソフトから「社長の経理ナビ」というソフトが発売された。
ビズソフトの 「社長の経理ナビ」をみて、改めて「会計」の目的とはなんだろうか?と考えてしまった。ここで言う「会計」 とは厳密な定義の会計ではない。むしろ「会計ソフト」の目的と言い換えてもよい。会計ソフトの目的は帳簿作成と損益計算書、 貸借対照表などの財務諸表の作成であり、極言すれば「利益」の計算である。決算書を作る、 帳簿を作成することが会計や経理の目的のすべてかといえば、それは全く違うのである。当たり前のことをと思われるかもしれないが、 税理士という職業だと、これが会計のすべてだと勘違いしやすい。しかし、個人事業者や中小企業にとって、決算書を作る、 帳簿を作成するということは「過去」の記録である。もちろん様々な法令に基づくこれらの作業は必須であって従来の「会計」は、 もちろん重要である。しかしこれらは、あくまで「静的」な会計である。
ちくま新書「会計の時代だ」 (友岡賛)を読むと会計とは「説明」であるという。会計「accounting」 は、説明するという意味の動詞「account」 から派生しており、「counting」 (勘定)ではなく、説明だという。このあたりの詳細は同書を参照いただくとして、要は「会計」 は関係者に対して説明することを目的とする。説明する者は経営者で説明を受ける者が株主である。
しかし大多数の中小企業は株主イコール経営者であり、個人事業者では、全く同一である。一般に中小企業や個人事業者が決算書を作成し「説明」 する相手は税務署であり、融資を受けるための金融機関ということになる。会社が法令の規定に準拠して決算書を作成する、 個人事業者が青色申告のために青色決算書を作成する、このための会計を「制度会計」と呼ぶこととする。この制度会計で、一番重要な項目は (おそらく)「利益」である。
ビズソフトの社長の経理ナビで 「受注管理」ができなかいかと思いついた。いきなり応用編だが、結論からいえばこれで十分可能。
使う帳票は「請求書」と「取引一覧表」。ここで言う「受注管理」は次のようなイメージであり、 小規模企業がこれをやろうとすると結構大変であるが、みんな苦労しながらやっている。
受注から代金回収まで、およそ次の順番で推移し、常に「今」がどうなっているかが個別にわからなければなない。
前回は、 いきなり応用編だったが、一番簡単にすぐ使えるのが給与明細書だと思う。まず、これで作成するメリットを考えてみると。
1、明細書がきれいに印刷できる
2、保存が簡単
3、差引計算が自動
4、会計ソフトに給与の仕訳を転送できる
5、収支計算書に転記され収支計算が自動で行われる
などである。
前回の続きであるが、 「社長の経理ナビ」の給料明細書では印刷ボタンを押すと給与明細書以外にも「賃金台帳」と「簡易源泉徴収簿」が印刷できる。 特に簡易源泉徴収簿は、一番最初の全社の合計表が印刷される。この表では1月から6月までの半年計及び7月から12月までの半年計、 賞与の計、支給人員、年間合計が計算されている。
源泉所得税の納期の特例用の納付書を記入することを意識したつくりとなっている。
社長の経理ナビの自己流解説を始めてみようと思います。 最初にお断りですが、このソフトを使う当事務所のお客様を「読み手」として意識した記事です。メーカーサポートとは無関係であり、 私が実際に使ってみた結果を記事にしております。資金管理ソフト、収支管理ソフトというこれまでにないソフトなので、期待とともに、 何にどう使う、を考えながら日々更新していきます。カテゴリもいくつか作成しました。
ビズソフト会計や社長の経理ナビには「検索キー」というものがある。会計であれば勘定科目、補助科目、仕訳や辞書のライブラリ(辞書) に振ることができる。社長の経理ナビでは得意先、仕入先、従業員などの台帳(マスター)に振ることができる。 この使い方がソフトの使い勝手を決定するといってもよい。
左側にあるのがナビゲーションバーで、会計でも社長の経理ナビにもついている。 これを表示させておくと必要メニューがワンリックで開き便利。ところがどうしたわけか、ノートPCで会計を使っていたら、 あるときから上に表示されるようになって、なんとなく使いにくい。マニュアルをみてみて、納得。バーをダブルクリックすると時計回りに上、 右、下、左と回るのだ。私のお勧めは「会計」は下、「経理ナビ」は左。試してみてください。
社長の経理ナビの請求書機能の概要を理解しておこう。これで請求書を作成すると、次のことが自動的に終わっている。
1、取引一覧表に「売上」データが登録される
2、取引一覧表の「回収」データが登録される
3、収支予定表の「売上」と「回収」が登録され収支計算が行われる
4、取引カレンダーの売上期日と回収期日に登録される
5、登録した回収期日が到来すると「期限が過ぎた回収」として取引一覧表が表示される
社長の経理ナビについて、いくつか質問がきていますので順次記載していきます。まずは請求書。請求書を作成するには「いきなり」
方式と「準備周到方式」があります。どちらも結果は同じです。
「いきなり」方式は、ワープロやエクセル等で請求書を作成すつのと同様に請求書を発行するとき、「得意先」や「商品名」「金額」
などを記載します。しかしワープロと違うのは各項目を入力すると自動的に得意先台帳、銀行台帳、従業員台帳、商品台帳が登録されることです。
次回からはこれらの登録された項目をプルダウンメニューで選ぶことができます。請求書を作成するには日常メニューの「請求書」を選びます。
カラの請求書が出てきますから必要項目をワープロで記載するように入力します。「得意先名」というボックスの横の「+」
プラスボタンがあります。ここをクリックすると得意先登録メニューがでてくるのでここに記載します。この「+」
ボタンの機能は他の項目でも同様です。ここで注意が必要なのは二重登録です。まず、
得意先名ボックスをクリックして開き既に登録されていないか確認してください。検索キーの振り忘れなどが二重登録の原因となります。
ここで登録した「担当者名」は給与明細の発行にそのまま使えます。
「準備周到方式」ではあらかじめ得意先先台帳や商品台帳を作成しておきます。この場合は設定メニューで得意先設定、
商品設定等を行っておきます。しかし、ワープロ等で作成していたものから経理ナビに切り替える移行期に、
あまり準備周到にと考えるといつまでも移行できません。いつも請求書を発行している得意先だけ登録しておいて、
すぐに経理ナビで請求書発行をしたほうがよいと思います。「商品名」
については表記を統一するという必要があれば商品台帳を登録しておいたほうがよいと思います。また、
商品と単価との関連付けができるのであれば、単価の入力が不要となりますので。個々の状況によるでしょう。
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販売管理ソフトなどを使っており場合「社長の経理ナビ」の請求書は使わないという場合もある。 販売管理で在庫管理までやっている場合社長の経理ナビの請求書機能では確かに間に合わない。しかし、この場合でも収支管理ソフト、 資金繰り予測ソフトとして使うことができる。このソフトは請求書の作成、保存機能が欲しい人にとっては、まず請求書ソフトであり、二次的 (ついでにというか自動的に)に回収予定や資金収支予測に使えるということになるが、 使用目的が収支管理であれば逆に請求書機能は付録である。
今回は販売管理ソフト等を使っている場合を考えてみる。この場合に利用目的は「収支管理」と「資金予測」である。 請求書は別個に作成され発行されていいるのであるから、この場合は、請求書の発行データを入力すればよい。その項目は「相手先」「請求日」 「金額」「回収予定日」である。入力方法は取引カレンダーの請求日をクリックして「売上・回収取引の入力」で入れるか「取引一覧表」 から新規取引を選んで登録する。その他にも「収支予定表」から「実績」を選んで入力する方法もある。これで「売掛金の発生」(請求)と、 「売掛金の消滅」(回収)という二本の取引が登録され収支予定表で収支の計算が行われる。
取引先が多数あり、個別の回収管理は不要という場合もあろう。この場合は売掛債権を回収期日別にグルーピングして管理するという方法もある。 この場合は「得意先名」を「翌月末入金売上」とか「翌々月10日入金売上」 という名称を作成してしまえばよい。これで個別に入力する必要はなくなる。
社長の経理ナビには「収支予定表」がある。というより、これがこのソフトの目的であり中心かもしれない。また「収支予測グラフ」 というものもある。「予定」「予測」これ以外にも「予想」という言葉がある。いずれも現在からみて将来の事柄だ。 気になって念のため辞書をみる。「予」は、前もって、という意味。後は字の通りである。予定=前もって定める、予測=前もって推しはかる、 予想=前もって見当をつける。同じ将来のことでも予定、予測、予想の順番に確度が高いようだ。
これらが厳密に実務の世界で使い分けられているのか私には知識がない。「予定」ということを考えてみる。商品を納品し(相手の検収も済み) 請求書を出したということは、債権の確定である。通常の会計ではこれを売掛金の発生ととらえ、債権の確定と認識する。しかし、 資金収支という点でみたらどうなるだろう。これが現実に回収されるまでは「予定」である。債務についても同様だ。実務では「資金繰り予定表」 と呼ばれるものがあり、金融機関などから作成や提出を求められることがある。月末や翌月までの予定表なら「予定」 だが半年やそれ以上となると、まだ発生していない債権の回収予定や支払いまで記入することになる。言葉にこだわれば、これは「予定」 ではなく「予測」か「予想」であろう。しかし「予想」はどうも「はずれそう」なことを連想して、具合が悪いのか「予定表」という。
話を本題に戻す。資金繰り予定表の予定は債権が確定していなくても順当に推移すれば発生し回収されるであろうものを記入する。予定表は、 名前は「予定表」でもその実態は「予定」と「予測」が同一のカテゴリで混在している。ところが、である「社長の経理ナビ」の収支予定表は 「予定」と「予測」がきちんと区別されているのである。これは驚きだ。一見、表計算ソフトのセルのようだが、 同一のセルに二重に数値を保持しており、チェックのオン、オフでこれが切り替えられ、収支(すなわち差額)が自動計算される。(続く)
次に支払いついて考える。金銭債務が発生し将来において金銭給付(すなわち支払い)をしなければならない原因の多くは契約による。 この契約は実務では大きく三つに大別できる(全くの私見で学者などの意見ではありません)。
1番目が商品、 サービスの提供の対価であり、日本特有(?)の、〆という慣行によって、支払日が決まっているものである。 会計上は仕入などの相手勘定で買掛金勘定がこのグループの代表だ。
2番目が家賃や金銭消費貸借 (借入金)やリース契約のように、過去に結んだ契約により金銭の支払日も、金額も決まっているもの。 会計上の勘定科目では地代家賃、借入金、支払利息、リース料などである。
3番目が電気料、 電話料などのグループである。このグループは2番目と同様であるが、 金額が変動する。
将来の金銭給付をこの三つのグループに分けて考えることが、社長の経理ナビを設定する場合のポイントである。収支予定とは、残高 (今いくらある)、と入金予定、出金予定を一つにまとめたものである。したがって、入りと同列に出も考えなければならない。この「出」 の主なものは上記の3グループのいずれかである。
予定、予測、予想という話に戻ると第1グループは納品書が届くたびに支払いの 「予測」が可能であり請求書が届けば、それは「予定」として確定する。第2のグループは、 契約を結んだ時点で、その契約の終わりまで予定が確定する。第3のグループは実績や、 操業予定などから、かなり将来まで予測が可能である。これを収支予定表に登録すれば収支予定表の重要な三つの構成項目である 「出」の設定ができる。
しかし、収支予定表はこれだけではない。続く
ここで予定と予測の話に戻るが、既に請求済みで回収予定が決まっているもの、支払いに関しても確定しているもののみで集計しようとすると、 せいぜい翌月までしか予測できない。これらの確定した予定(ややこしい言い方だが)だけでなく、 これまでの実績などから想定できる売上があるはずである。これ以外にも、建設業などで、工期が長ければ、今月は売上として計上されないが、 3ヶ月先に売上が計上されるというような場合もある。 このように、制度会計では債権の発生ととらえることができないが、継続的に事業を行っていれば「予測」できるものがある。 これらを織り込まなければ3カ月先、半年先の収支予定表は作成できない。社長の経理ナビは、 これらの確定していない数値も扱うことができる。ここまでをまとめると、「予定」と「予測」 という異なるカテゴリーの数値を集計できるだけでなく、別個のカテゴリーに属する数値であることが区分され、 しかも切り替えができるということである。これは紙ベースでは不可能なことである。
ビズソフトは4月27日から「社長の経理ナビ」の機能を拡張したService Pack1の提供を開始すると発表した。 既存ユーザーや新規購入者にもダウンロードにより無償で提供される。
http://www.bizsoft.co.jp/whatsnew/20070412.html
この他にも専用オプションの発売も開始する。
先日の 「社長の経理ナビノウハウ講座」のなかで、一緒に講師を務めた中尾さんが「これまで収支会計は企業の我流の世界だった」 という主旨の話しをされていた。まさしくその通りだと思う。一般に会計といえば、まず期間損益を計算する損益会計(制度会計)であり、 これは何らかの形での外部への報告という性格をもつ。したがって、一定の基準が必要であり、実際に法令があり、税理士に身近なところでは 「中小企業の会計に関する指針」がある。
ところが、もっぱら中小企業経営者が自ら必要で行っている 「収支会計」「経理」というものは、基準がない。ここでいう収支会計や経理とは日々の資金繰りであり、債権管理、債務の管理である。 これらは、経営者にとって必須であり、それぞれ自分が一番やりやすい方法で行っている。必須の事務であるにもかかわらず、これが「標準だ」 というものに、あまりお目にかかったこともなく、これを便利にこなすツールの類もなかったように思う。しかし、これらの必須の業務にも 「標準」があってしかるべきだと考えるようになった。ここでいう「標準」とは「こういうやり方をすれば一番合理的に目的を達する」 という方法である。私には「社長の経理ナビ」は、このためのツールになるのではないかという期待がある。
実務経営ニュース6月号に私のインタビュー記事が掲載されています。 お読みいただければと思います。内容は「中小企業の経理業務に直結した画期的収支管理ソフトの活用」。 ビズソフトの社長の経理ナビについてのインタビュー記事です。
このところ、ビズソフトの社長の経理ナビで請求書を発行してみようというお客さんが何件かあるので、私なりに「こうやってみたら」 ということを書いておきます。まず、最初に経理ナビで請求書を発行するメリットをまとめておきます。
ともかく今すぐ経理ナビで請求書を作成したい(マニュアル読むのいや)という方のために、一言。業務系ソフトは、 一番多いだろう思うユーザーを対象として「初期値」が設定されています。これらの設定は自社に合わせて変えることができます。
「明細設定」
請求書画面では「明細設定」ボタンがあります。ここでは、請求書の明細項目名を変更できます。
「送付メモ等」
同じく請求書画面には「送付メモ等」というボタンがあります。ここには初期値として「拝啓 時下ますます。。。」 という文章が記載されています。これは自由に変更できます。また印刷しないこともできます。
「印刷オプション」
印刷かDocuWorksボタンを押すと一括印刷 (指定期間のまとめ印刷)や、請求書のカラーパターン、用紙の余白などの設定ができます。
「詳細設定」
印刷ボタンを押したら「詳細設定」というボタンがあります。ここでは、帳票タイトルや印刷する項目を指定できます。ここで「対象期間」 「支払期限」「送付メモ」などを印刷するかどうかの選択ができます。
社長の経理ナビでは追加機能がオプションとして準備されている。現在提供されているオプションは「帳簿」である。 このオプションをインストールすると次の帳簿が使えるようになる。
「経理」と「会計」は、 違うのだろうか?辞書を引いてみる。
新明解国語辞典では、会計・給与に関する事務とある。広辞苑では、会計に関する事務とある。前者では、会計は経理の一部、 後者では会計と経理はイコール。法令用語辞典(学陽書房)では、経理とは、 直接金銭又は財産に関する処理の手続関係を総体的に言い表す用語で、会計は、財産の異動増減及び収支を計算整理すること。 会計は、広義では予算、租税、国有財産その他財政、狭義では金銭関係の管理作用(要旨)。 国語辞典は日本人がこれらの言葉どう使っているかを記載し、法令用語辞典は、法令用語としての使い方を記述している。
前回経理の仕事を6分類してみたが、 その中で一番「高度」な仕事は「資金繰り」だと思われる。「資金繰り」といっても実績表でなく予定表のことである。企業は 「手持ち資金」に「入金予定」をプラスして「支払予定」を差し引くことができれば永続する。当たり前のような話である。 この逆が1回でもあれば、 支払不能ということになる。「資金繰り予定」の計算式は実に簡単であるが、様々な要素があり、実際は難しい。
資金繰りと収支予定表の話しを書く予定あったが、少し回り道。「財務3表一体理解法」という本が売れているらしい。 私も新聞の書評で読んで2ヶ月ほど前に購入した。内容は分かりやすく確かにサブタイトル通り簿記の知識がなくとも決算書ががよく分かる。 財務3表とはいうまでもなく貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書のことである。
ビズソフト会計、経理ナビをお使いのお客様へ
11月30日より、ビズソフト会計、経理ナビともに新しいプログラムの提供が始まっています。
ビズソフト会計、経理ナビを起動すると「更新プログラムが存在しています」とメッセージがでますので、「はい」 をクリックしてください。
なおセキュリティソフトがブロックする場合は「許可」にしてください。
プログラムがダウンロードされますので「インストール」してください。終了後、再度データファイルをクリックすると 「旧バージョンのデータファイルは利用できません。本バージョンできるようにしますか?」とメッセージがでます。これも「はい」 をクリックしてください。データの変換が行われます。
なお「 社長の経理ナビ」は「ビズソフト経理ナビ」と名称が変わりました。
経理ナビでは帳簿オプションを使うと格段に使う勝手が良くなるので、私どもの事務所では、これを使うことをお勧めしてしています。 帳簿オプションを購入(ダウンロード)すると現金出納帳や銀行帳、売上や仕入関係の帳簿が使えるようになりますが、今回は、 まず現金出納帳について。
「経理ナビで出納帳を始めましょう」というと次のような意見?などに出会いますが、いずれも間違っていると私は思います。
キリの良いところから始める。
経理ナビに移行するのでさかのぼって期首(個人なら1月から) からつける。
これはそもそも出納帳が何のためにあるかという根本的なところで考え方が違うのです。
現金出納帳を何のためににつけるかという目的の第一は金銭管理です。今朝有ったお金から使ったお金を差し引きしたものが手元に有るはずです。 これを確認することが出納帳記帳の目的です。ここで必要なデータ項目は(1)今朝いくらあったか、(2)今日の入金は?(3)今日の出金は? の3項目です。
金銭管理が目的だとすれば、キリのよいところから始める必要はないのです。金銭管理は必須の業務ですから、日常的にやっておく必要がある、 キリのよいときから始めるという性格のものでありません。「キリのよいとき」という場合、決算が終わったらとか、 来月1日からとかを意識した言葉だと思います。 この考えも間違っています。
今、手元にあるお金はいくらでしょう?これが現金残高です。この残高は会社を始めて以来のすべての入金と出金の差額です。 過去の入金と出金フローすべてが凝縮されたものが手元の残高です。これからの金銭管理を考えれば、今、 手元に有る残高からスタートすればよいのです。
しかし、いかに現金残高に過去のフローが凝縮されているからと言って、過去のフローが分からなければ、今年の決算書は作れません。ここは、 今まで、やっていた方式の金銭管理が記録されたものを使うしかありません。これは、会社によっては手書きの出納帳であったり、 会計ソフトのデータかもしれません。現金出納帳の目的の二番目はフロー(入金や出金の動き)の記録を残して「会計帳簿」 にデータを渡すことです。
会社は法令の規定が有る無しにかかわらず金銭管理はやっているし、必須です。 同時に法令上の義務である決算のためにも帳簿を作成する必要があります。経理ナビの出納帳は、「作る」のでなく「出来ている」 と考えると分かりやすいと思います。思い切って「帳簿をつける」という作業をやめてみましょう。カレンダーから「出金」や「入金」を登録し、 一日の最後に帳簿を開いてみてください。残高が計算された帳簿が出来ています。ここで、手元の現金と確認してみてください。
もちろん、取引数が多い会社は、これでは間に合わないかもしれませんが、思い切って「帳簿はつけるものでなく、出来ている」 と割り切ってみるのも一つの方法です。
出納帳の目的の二番目、入金と出金フローのデータを会計に送って集計しなければ、決算はできません。この点では経理ナビは「仕訳書き出し」 機能があり、テキストデータを会計ソフトに送ることができます。この段階になると「会計」特有の知識が必要になるものもあります。しかし、 日付、支払先、金額、支払の内容がきっちりと記入されていれば、会計データへの変換は必ずできるので安心です。上記の項目は、 金銭管理という点からも必須の項目です。経理ナビで金銭管理を始めた日からのデータを会計に送ればよいのです。
経理ナビには次の帳簿があります(いずれも帳簿オプション)。
1.預金通帳
2.現金出納帳
3.売上帳
4.売上回収帳
5.仕入帳
6.買掛支払帳
それぞれに役割と特徴がありますが、従来の会計ソフトと違う特徴があります。その最大の特徴は(私見では)、帳簿は「作る」ものでなく 「出来ている」という考えが根底にあるということです。
企業が帳簿を作成する目的はといえば、企業の活動を記録して、最終的には決算書をつくる、 その構成部分としての個々の帳簿という考え方があります。これは、簿記の目的として当然です。この考え方からすると「現金出納帳」や 「預金出納帳」は、帳簿体系全体の中の一構成部分とうことななります。しかし、企業活動で必要になる帳簿はこれだけではありません。
売掛の消し込みはどうする
一例を挙げます。請求書を発行すれば、そのお金が入ってきたがどうかの消し込みが必要です。売掛金という債権の管理です。日本では古来、 この作業を「帳消し」と呼んだそうです。債権記録(大福帳)を消し込んで消滅した債権と、未回収の債権を管理していたのでしょう。
では、現代ではどうしているかといえば、やはり「帳消し」は、必須の作業で、何らかの形で、どこでもやっています。
売掛帳では消し込み作業はできない
帳消し作業で「売掛帳」は、便利でしょうか。「売掛帳」とは、得意先別に1ページ作られ、 左に請求、右に回収が日付順に記帳され、残高が計算された帳簿のことで、いうまでもなく、これが標準的な帳簿です。 この帳簿を消し込みに使うには欠点があり、不便です。日付順であり、請求と回収の関連づけがなされていないので、 分かり難いのです。しかし、ある一定期日(例えば今月末)債権残高の検証のため、この形式はどうしても避けられません。 まわりくどい説明ですが、実際に消し込み作業をやっている人ならすぐにわかると思います。なぜなら、消し込み作業は、 売掛帳を使わず独自の方法でやっていると思われるからです。
現代の「帳消し」は「売上回収帳」で
経理ナビの「売掛回収帳」は、この消し込み作業をやるために特化した帳簿です。売上債権とその回収は関連づけがなされています。 実際に試してもらうのが一番手っ取り早いのですが、経理ナビを使うと「消し込み」は、次のようになります。
経理ナビで請求書を発行すると
経理ナビで請求書を発行(若しくは売上を登録)すると次の帳簿が自動的に作成(記帳)されます。
売上帳の請求欄
売上帳の回収欄(予定としてブルーで表示)
売上回収帳の売上金額欄
売上回収帳の回収金額欄(予定としてブルーで表示)
預金通帳の入金欄(予定としてブルーで表示)
売上帳は特定の期日(月末等)の債権額の合計を把握するために必要です。
売上回収帳は「消し込み」作業に使います。売上回収帳の消し込み作業は、予定通りに入金があれば、回収欄をチェックします。予定より遅れた、 若しくは一部しか入金されなかった場合は「回収修正」という作業を行います。
回収帳で消し込み作業をすると
売上回収帳で回収作業をすると次の帳簿に記載済んでしまいます。
売上帳の回収欄の予定のブルーが確定の黒に変わり売上帳の記帳が完成する。
預金通帳のの入金欄の予定のブルーが黒に変わり預金通帳が完成する。
最初の話に戻りましょう。経理ナビの帳簿は「作る」のではなくて「出来ている」のです。こう考えて運用すると、 このソフトの使い方が見えてくると思います。
以下、続きます。
経理ナビのヘルプにQ&Aがあり、 事例が載っています。
経費の支払いをクレジットカードで行う場合
受取手形や支払手形の取扱い
分割回収
当月回収分と翌月回収分をまとめて受け取った場合
など、かなり具体的な運用が載っています。
こんな使い方もできいたのか、と気づくこともあると思います。
目を通してみてください。
クレジットカードでの支払いについては、経理ナビのヘルプ(Q& A) C011に説明がありますからそちらを参照してください。
次のようにやってみてください。
1.設定メニューの「資金設定」でカード会社を登録する。
(例:金融機関名 「BIZAカード」 預金区分 「その他1」)
2.カードで支払った場合、次のように登録する。
(例:BIZAカードでパソコン購入)
通常の経費登録と同様だが「出金口座」をBIZAカードとする。
3.カードの決済日に「口座間振替の入力」で「出金元」をAA銀行とし 「入金先」をBIZAカードとして、 決済金額を入力する。
カードでの支払いは、勘定科目が多岐にわたる可能性があり、個別に仕訳として取り込むためには、上記のように運用してください。
カード会社を「仕入先」として登録すれば、簡単です。
しかし、仕訳書き出しでは仕入先と勘定科目が1対1で対応している必要があり、 カード支払いは、通常は勘定科目が多岐にわたるため、カード決済の仕訳のみ取り込むこととなります。 明細は会計ソフトで入力してください。
ただし、カードで支払うものがETCだけであるとか電話代だけであるような場合は、 この方式でも運用は可能です。
経理ナビを使い始めるためには、もちろん最低限度の項目設定が必要です。普通の販売管理ソフトや、会計ソフトを使ったことがあると、 データを入れるためには「開始残高」を登録してからと考えてしまいます。しかし、経理ナビは、得意先設定や仕入先設定の「開始残高」 の登録をせず、いきなり使い始めましょう。
開始残高は1回しか登録できません。 根本的な問いかけですが「開始残高」とは何ですか?今現在の残高ですか?何のために登録するのでしょうか?
経理ナビを使う目的は資金収支を計算するため、資金予測のためのはずです。経理ナビでは、次の帳票が「今現在」 を正しく表示していることが大切です。
1.売掛残高一覧表
2.売上帳
3.売上回収帳
4.買掛残高一覧表
5.仕入帳
6.買掛支払帳
これを正しく表示するための「開始残高の登録」。確かにそのとおりですが、この残高は日々変わっていきます。
開始残高を登録する余裕があれば別ですが、むしろ、今すぐ請求書を発行する、支払を管理するなどの実戦的な使い方をしましょう。 残高登録に何日もかかるようなら、その都度修正が必要になってしまいます。
今現在の残高が正しくないと、いつまでも運用を始めることができません。そこで次のような方法がお勧めです。
これから(本日以後)に回収予定がある売上
これから(本日以後)に支払わなければならない仕入
これだけをリストアップしてください。
リストアップする項目は次の3項目です。
1.相手先
2.金額
3.決済期日(回収予定日・支払予定日)
リストができたら、取引カレンダーで請求書を発行した日にちに移動し、そこで売上と回収予定日を登録してください。仕入も同様です。
これで準備完了です。もし、運用を始めて「漏れ」に気がついたら、すぐに補正してください。
売掛残高一覧表は何のためにあるのでしょうか?これは、これから回収する予定のもの管理するためです。予定通り回収されれば「消し込み」 処理をし、予定期日に入金がなければ再請求等が必要です。
買掛残高一覧表は、「どこに、いくら、いつ」支払いがあるかという資金需要を管理するためです。
開始残高の登録に手間取るより「登録しない」という割り切りが必要です。「過去」ではなく「将来」が大切なのです。
阿部事務所のホームページに「仕訳書出」 の記事を追加しました。
です。
仕訳書出のフェーズは
(1)書出仕訳の選択、条件設定
(2)勘定科目などの設定
(3)仕訳の会計ソフトへの取り込み
です。
次回は、最後のフェーズである。仕訳取り込みです。
阿部事務所のホームページに「会計ソフトとしての経理ナビ」 を掲載しました。
会計ソフトの使用経験者が経理ナビを「会計ソフト」だと思って使うと、とまどうこともあると思います。経理ナビは確かに「会計ソフト」 ではありませんが、会計データの入力ソフトとして位置づけることもできます。
ちょっと視点を変えれば入力ソフトとしてもても便利な機能がたくさんあります。
どうぞお読みください。
経理ナビテキストを作成しました。下記からダウンロードできます。
http://www.abe-jimusyo.jp/navi/index.html
ユーザーである事務所のお客さんから、一番質問が多かったのが「仕訳書出」です。
このマニュアルは阿部事務所のお客様であるユーザーと阿部事務所の思考・試行の成果です。
ご協力に感謝します。
もう一つのテキストは「経理ナビを使った会計データの入力」です。当たり前のことですが、会計ソフトに仕訳書出するためには、 書き出すためのデータがあることが前提です。これは、経理ナビでデータ入力をする場合の基本的なテキストです。
併せてご利用ください。